滋賀県主催シックハウス問題を考える公開講座

 毎年、この時期には滋賀県、大津市主催のシックハウス問題を考える公開講座が開かれます。毎回たくさんの人が参加され、内容も充実しています。今年も問題意識を持って参加したのですが、参加者がとても少なく、今回は一講演しかありませんでした。(毎回2講演あります。)参加者には患者さんがたくさん来られていることから見てもシックハウス問題は年々増えていっているように思うのですが、今回の講座に参加して、なぜか軽んじられているように思いました。

 講演の中で、厚生労働省が、シックハウス症候群など体調不良を引き起こす恐れのある三つの化学物質(3つのうちのテキサノールについては13物質の代替えをして使われてきました)について、新たに室内濃度の指針値を定める方針を固めて、年内に正式決定するとの話がありました。今まで規制があった13物質に加えて、新たな追加は15年ぶりとなるそうです。また、今までの13物質もすでに定めている指針値を改定して、規制を強化するそうです。

 それらの話から考えても、シックハウス問題はかなり深刻であると受け止めざるをえません。もっと問題意識をたくさんの人が持てるよう、まずは県や市が情報発信をしっかりしていってほしいと思います。