ヴォーリズ建築ぶらり見て歩き

 ヴォーリズ没後50年記念ということで先日近江八幡にてヴォーリズ・メモリアルが一か月に渡って開かれましたので私も最終日に行ってきました。

 展示会場はたくさんあったのですが、最初に見学したハイド記念館でパネルを一生懸命読んでいたら時間がなくなり、結局2か所しか見学できませんでした。でもそのパネルの中の一節でこんな文がありました。「住まいは命を養うところ。その命の源は食事であり、住宅の設計は台所から始めるべきである。」当時としては、新しい感覚の発想だとうかがえます。当時の住宅は家族よりお客様が大切で、南側のいちばんいい部屋はお客様のためのものというのが常識だったからです。さらにヴォーリズは子供のためにも居間はいちばん居心地の良い場所にするべきだと主張しています。

 当時、それらがどのように受け取られたかはわかりかねますが、現在に引き継がれるきっかけになったことは否めないでしょう。